ギリシャ編に続いて再放送。こっちは最初から観たので順番通り番号を振ります。
1 王家の谷 一番古い墓はトトメス一世のものです。 ファラオの墓は、まずヒエログリフを下書きし、責任者が修正を行いました。修正を行った部分には赤い上書きの後が有ります。 しかし、新王国時代が終わると墓荒しが横行しました。 2 ハトシェプスト女王の葬祭殿 ハトシェプストは稀な女性のファラオです。トトメス一世の長女であり、トトメス二世の妻ですが、当時女性がファラオになることは出来ないので、トトメス三世(義理の息子)の摂政という立場で権力を握ります。 (二世によって建設途中だった)葬祭殿は、設計者センムトの下15年かけて建設されました。この葬祭殿の柱は多面的で、柱の前にはオシリスを立てることで独自性を出しています。内部は押し出し式によるアーチ構造という特殊な建設法を用いています。壁画にはハトシェプストの治世が描かれています。 ハトシェプストの娘ネフェルウラーの養育係まで勤めたセンムトですが、ハトシェプストの即位16年目に忽然と姿を消します。センムトとハトシェプストの墓には、天上に宙が描かれており、これは他に類を見ない壁画です。 3 カルナック神殿 此処は常に何かが作られては壊されてきました。トトメス三世はハトシェプスト女王亡き後建造物を破壊し、セティ一世はラムセス一世(父親)の肖像画を削り取っています。 ここに名を残すためファラオ達は躍起になっていたのです。建設競争の目安はオベリスクです。ハトシェプストはトトメス一世より大きなオベリスク(33t)を建てています。これは現存するものとしては最大です。 イクナートンによって建設方法が大きく変わります。50cm四方のブロックを積み上げるようになったのです。しかしこれは崩すのも簡単なので、やがて元の大きな石を使う方法に戻ります。 この神殿はホレムヘブによって始まり、ラムセス二世によって完成します。アーチ手法を古代エジプト人は知っていましたが、後のローマ人に比べればずっと荒削りです。カルナック神殿は土を盛る方法で作られました。先述のロードス島の巨大像と似た方法です。 4 アブシンベル大神殿 ラムセス二世が建てた最も有名な建造物はアブシンベル大神殿です。首都から離れた地に作ることによってカルナック神殿の神官に文句を言わせないようにしたのです。巨大な岩をくりぬいて作られた内部は、最奥のラムセス二世像に冬至と夏至の2回陽が当る様に作られています。 5 シナイ山 モーゼの十戒で有名な山です。モーゼは此処で十戒を授けられた事になっています。 此処には現在聖カタリナ修道院が建っています。現存する最古の修道院です。モーゼはシナイ山で幾ら燃えても燃え尽きない芝の中に神を見たと言われており、最初は燃える芝の修道院と呼ばれていました。 モーゼはファラオの家で育てられいましたが(一説によるとラムセス二世統治下)、ヘブライ人奴隷の開放を求めます。そして海を割ってシナイ山に戻ってきたというのです。 6 スフィンクス 頭は人間で胴体はライオンのスフィンクスは、今から2400年前に作られたといわれています。恐怖の父とも呼ばれ、誰が何の為に作られたかは今もって解りません。 スフィンクスのモデルはファラオであると考えられ、知性と雄々しさの象徴であると思われます。千年以上忘れられていたスフィンクスをトトメス四世が発見し、像前に記念碑が建てられています。 スフィンクスは誰の為の物か解っていませんが、クフ王が建てたという説と、カフラー王がクフ王(父)の為に建てたという説があります。 7 ギザの大ピラミッド 紀元前260年ごろクフ王が建てたと言われています。クフ王は最初に太陽神と認められたファラオで、このピラミッドの建設には太陽神信仰が関係していると思われます。 基礎部分の高低差は3cmしか有りません。3分間に1個のブロックを乗せるペースで22年掛かったと考えられます。ブロックは下のものは1個あたり5tです。内部は持ち出し式のアーチ構造で、ピラミッドの重みを横の壁に分散する作りになっています。 クフ王の棺は部屋の入り口より少し大きく、完成前に運び込まれていた事が解ります。ピラミッドの入り口は何トンもの石で塞がれていますが、何故か墓泥棒にあっています。どうやったかは「神のみぞ知る」とか。
by tora_panda
| 2005-01-04 02:03
| 歴史系
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